今週は、GPT-6 AstraとClaude Fable 5.1という2つの大きな発表をご紹介しました。共通しているのは、AIが「答える道具」から「仕事を任せられる相手」に変わってきたことです。

ただ、任せられるようになったからこそ、「何を、どこまで、どう任せるか」を決めていない会社ほど事故が起きやすくなります。今回は、中小企業がAI活用を本格化する前に決めておきたい5つのルールをまとめました。

ルール1:任せる業務と、任せない業務を線引きする

最初に決めるべきは範囲です。おすすめは「やり直しがきくか」で分けること。

  • 任せてよい:調べもの、文章の下書き、議事録の整理、定型フォームへの入力、データの集計
  • 人が最終判断する:送金・支払い、契約・発注、顧客データの一括変更、社外への正式な発信

AIが自分でPCを操作する時代だからこそ、「取り返しのつかない操作」には必ず人の承認を挟みます。

ルール2:社外秘・個人情報の扱いを決める

「AIに入力してよい情報」の基準を一枚にまとめておきましょう。顧客の氏名・住所・電話番号、取引先の未公開情報、人事情報などは、入力前に伏せ字にするか、そもそも入力しないと決めます。有料プランやAPI利用では入力内容が学習に使われない設定が一般的ですが、「設定を確認した人」を決めておくのが実務のコツです。

ルール3:ログと承認の流れを残す

AIが何をしたかを、あとから追えるようにします。難しい仕組みは不要で、「AIが作ったもの」には印を付ける、外に出す前に誰がチェックしたかを残す、この2つで十分です。トラブルが起きたときに「AIのせい」で終わらせず、どこで判断を誤ったかを振り返れる会社が強くなります。

ルール4:アカウントと権限を最小限にする

AIにPC操作やシステム連携を任せる場合、渡すアカウントは専用のものを用意し、必要最小限の権限にします。社長のアカウントをそのまま使わせるのは一番危険なパターン。「このAIは、この業務の、この範囲だけ」を明確にしましょう。

ルール5:止め方と戻し方を決めておく

新しいAIモデルは毎月のように出てきます。うまく動かない・想定外の挙動をしたときに、誰がどう止めて、元の手順に戻すかを決めておけば、安心して新しいものを試せます。「小さく始めて、効果を見て、広げる」を回すための安全装置です。

まとめ:ルールがあるから、任せられる

5つのルールは、AIを縛るためのものではなく、安心して任せる範囲を広げるためのものです。BULLCOM AIでは、この社内ルールづくりを含めたAI導入顧問(月55,000円〜)、現場向けの生成AI研修(1回55,000円〜)、まずは相談したい方向けのスポット相談(60分5,500円〜)をご用意しています。

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